上手になること

「図工、大嫌い!」

って聞くと、とても悲しくなっちゃいます。

それは、図工が嫌いなんじゃなくて、教え方が良くないんですよね。

耳が痛い話です。

なぜ、小学校・中学校に「図画工作・美術」科があるのでしょうか。

自由に好きに絵を描いて、作りたい物を好きなように作って、楽しむ。それが豊かな心を養い、ストレスの発散になり、仲間が出来て社会が広がる。描き作る中にぶつかった壁を知恵を絞り工夫をして乗り越え、達成感を得る。見たこともない驚くような作品に出会って感動する。

これが、本質ではないでしょうか?

どこにも、上手な作品を作るとはありません。

見せるために作るのではなく、その過程を楽しむ

NHKのホームページにも「正解はない!自分の思いを表す作品を作ろう!」とあります。

では、文部科学省はどう言っているのでしょう。

表現及び鑑賞の活動を通して、造形的な見方・考え方を働かせ、生活や社会の中の形や色などと豊かに関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。

(1)対象や事象を捉える造形的な視点について自分の感覚や行為を通して理解するとともに、材料や用具を使い、表し方などを工夫して、創造的につくったり表したりすることができるようにする。

(2)造形的なよさや美しさ、表したいこと、表し方などについて考え、創造的に発想や構想をしたり、作品などに対する自分の見方や感じ方を深めたりすることができるようにする。

(3)つくりだす喜びを味わうとともに、感性を育み、楽しく豊かな生活を創造しとうとする態度を養い、豊かな情操を培う。

〜学習指導要領より〜

こんなことを言っておきながら、成績=優劣を相対的につけろと言うのだから、教師は苦しみます。

子どもも苦しみます。

 

このブログを見た人みんなが「図工大好き」になってほしくて、このサイトを立ち上げました。

表現するのが大好き、指導するのが大好き、見守った子どもの笑顔を見るのが大好き。

今までより少しでも、思い通りの作品を上手にできたと言う声が聞けたら嬉しいです。

2020年9月

2020年9月5日

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