小学校6年生の図工の題材です。
展覧会・造形作品展などの題材としてもよく選ばれています。
絵の具を使って、思い出に残る風景を描きます。
対象を校内に絞りたいのですが、「学校の中でないとだめですか?」と必ず聞こえてきます。
幼い頃から習い事などをやっていて、「大切な風景」が学校外にある子どももいます。
「だめです。」と返せば子どものモチベーションは、あっという間にしぼんでいきます。
ひと昔前なら、写生といえば、画板と絵の具を持って校内に散らばるものですが、現代はデジカメという便利なものがあります。
気に入った場所を2、3枚写真に撮って、プリントアウトしたものを見て教室で描きます。
指導も十分に行き届き、無駄なおしゃべりの時間も節約できます。
平面から平面を描き起こすので、写真も画用紙もマス目にしきり、マス目通りに下書きできます。
古くからある題材なので、何回か子どもと一緒に取り組みました。
こんな感じで取り組んでは見るものの、指導に忙しくて結局完成せずじまいです。
でも一緒に描くことで子どもに刺激になりますし、子ども目線にも立てます。
子ども目線に立つといろいろ分かってきます。
まず、画用紙の質が悪すぎます。
私の市では全市一括で入札したものを使っていますが、これでは楽しく絵が描けません。
消しゴムを使えば表面が剥げてくるし、絵の具に濡れた所を筆でこすれば穴が開きます。
こういう所はケチらないで欲しいです。
特に近年はよりひどくなったように感じます。
気持ちよく楽しく絵を描いてほしいので、作品展の予算で人数分の水彩紙(マーメイド紙)を買わせてもらいました。
この運動場の片隅の絵はマーメイド紙を使っています。
完成していません。残念です。
指導しながら実演するのは無理ですね。covid19の休校中に、その丈夫さが好きな「アルシュ紙」に児童用ではないホルベインの水彩絵の具を使って、指導用ビデオを撮りながら学校にある武家屋敷門を描きました。
せっかくのビデオですが、重点的に指導したかった下塗りの手順が録画できていなくて、残念です。
それでもビデオをエンドレスに流しながら作品を描かせると、良い効果はあった様で、向上心の見られる作品が出来上がりました。
このビデオはご自由にお使いください。お分けします。
「弘法筆を選ばず」で材料や道具が全てではないものの、お金をケチるあまり、子どもたちにとって図工が楽しくなくなるのは本意ではありません。
最近、100均で絵の具の12色セットを買いました。
もちろん100円です。
使ってみた感想を、また書きます。