小学生が絵の具で絵を描くのに「透明水彩の技法」と「不透明水彩の技法」どちらの方法を指導すればいいのか悩み、考えてみました。
ちなみに子ども用の水彩絵の具はどちらにも対応できるようにできています。
平たく言うと「水を混ぜて色を薄くする描き方(白の絵の具は使いません)」と「白を混ぜて色を薄くする描き方」のことです。
前者を「透明水彩」後者を「ガッシュ」と呼ぶことにします。
透明水彩の利点は、薄い色から塗っていけば、隣に色がはみ出しても直せることです。もっと言うと、薄い色の上ならば濃い色を重ねても問題はありません。これらは、子どもにとって大きな利点です。また、使う絵の具も比較的少量で済みます。
欠点は、子どもにとってパレットの上で色作りがしづらいようです。パレットの上で色水を作って、塗ってみたら薄すぎたということが多々見られます。顔に絵の具を塗るのに、茶色の色水を作るなんてできないようです。
次に、ガッシュの利点は、塗りたい色をパレットの上でしっかり作り込めることです。紙の上に塗ったら色が違ってビックリなんてありません。この一言に尽きます。直感的なのです。
しかし欠点は大きいです。塗り重ねると下の絵の具が溶けてきてとんでもないことになります。はみ出せません。絵の具メーカーさんもこの辺は工夫しているようで、一度乾くと中々溶けない様になってきています。でも、一度乾いたら溶けないとペンキのようになって筆やパレットが掃除できないと言うことになってしまいます。さらに、白をはじめ絵の具を多量に使います。
結果は先送りとなりますが、今回は「透明水彩」の三原色だけで描くとはどういうことなのか動画をご覧ください。